サービス業に従事するEさんは、先輩から「忙しくなると、
表情が怒っているように見えるよ」と指摘されました。
元より笑顔が苦手だったEさんは、これを機会に、毎日10分間、
口角を動かす笑顔トレーニングを始めました。
トレーニング方法は2つです。
一つは鏡を見ながら、ゆっくりと口角を上げていき、限界のところで
5秒間キープし、ゆっくりと元の状態に戻します。
もう一つは、「お」と発言するように口をすぼめ、次に「え」と
発音するように口を横に開きます。
この動作を1分間で60セット実施します。
笑顔を心がけて接客をしていると、3カ月ほど過ぎた頃から、
お客様に「見ているだけで元気が出るよ」と、声をかけてもらえる
ようになりました。
現在Eさんは、職場に笑顔の輪を広げようと、笑顔磨きにいっそう
力を入れています。
ひとりの笑顔が周囲の人に伝わっていけば、さらに笑顔が生まれます。
その笑顔の連鎖が、明るい活気のある職場を作り上げていくのです。